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ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

身内の診察

 電子カルテ記入、細かい手術(時に顕微鏡使用)、タブレット端末で読書、パソコンでブログ書く、スマホで「ねこあつめ」するという日常で、もはや肩がパンパンになっている私です。

 昔の農耕狩猟民族時代に比べて(当時の罹患率は未調査)、現代人が「肩こり」や「腰痛」に悩まされてるのって、絶対上記のような理由があるよな~と思う日々。自分も例外ではありません。家で首をポキポキさせていたら、娘から「首ぽき先輩」と呼ばれるようになってしまいました(なんで先輩?)

 ちなみに、首がポキポキいうだけで痛みがない場合は、ほぼ病的なものではないのでご安心ください。

 1カ月くらい南の島に行って、上記の文明の利器には一切触れず、海を泳いで、浜辺を散歩して、暗くなったら寝てって生活をしたら、現代人の「肩こり」「腰痛」のかなりな部分は改善するんじゃないだろうかと考えたり。

 『医師と行く!肩こり、腰痛解消、南の島1か月間』みたいなツアーあったら、医師としてでも患者としてでも参加したいなー(ただ、南の島でバカンスしたいだけじゃんってツッコミが夫から来そうだ)。まあ、あるわけないか、私的にはいい企画&治療法だと思うんだけど。医師してても「病は気から」は大事だし、特に腰痛、肩こりなんてその最たる分野ですよ。

   

 本日の本題は「身内の診察はやりやすいか、やりにくいか」についてだったのに、またまたいつものように脱線してしまいました。

 実は、今日、義母が私の専門分野の病状を相談したいと、私の働く病院に診察に来てくれたのです。夫の実家(車で2時間くらい)に行くたびに、そういう相談があり、症状は聞いてアドバイスしてはいました。最近症状が重くなってきて「ちゃんとした検査を受けたいから〇〇ちゃん(←私の名前)の病院行くわ」と電話があり、今日来てくれたのでした。

 以前、義父のほうも私の専門分野の相談で来てもらって診察したことがあります。義両親とも自分の患者さんになるとは思わなかったよ(夫より医学的には役に立つ嫁)。日頃、子供の病気時にはお世話になってますし、ほかの病院で診察を受けているのに、〇〇ちゃんのところできちんと検査してもらいたいと、私を信頼してくれてありがたいことです。

 でも、はっきり言うと「身内の診察って、ちょっとやりにくい」です。どうしても、客観性に欠けるし、診察室で「医師」と「患者」として話しづらくて。なんというか、はたから見たらわざとらしい演技的な説明してる気がします(しゃべりがこそばゆいんです)。ま、今度、義実家で会ったらもっとざっくばらんに話すんですが、ほかの人の目があるとよそよそしくなってしまって。

 これがまだ自分の両親だったら違うんでしょうね。自分の両親のほうも、時々電話がかかってきては、「やれここが痛い」だの「この症状はどうだ」だの言ってきて、アドバイスはするものの「ちゃんと病院に行きなさい!」が最終的な結論になります(両親、義両親ともに医師ではありません)。しかも、身近すぎる人ほど、コチラの客観的意見を聞いてくれないことが多いんです(自分に都合の悪いアドバイスは耳に蓋する)。

 幸い、義母は一通りの検査を受けても大きな異常が見つからず、安心して帰っていきました。

 この「症状があるのに検査に異常がない」って場合、医師としては「異常がなくて良かったですね(喜)」と思うのに対し、患者さんは「症状があるのに異常がないってどういうことだ(怒)」と思う傾向にありまして両者の行き違うことがよくあります。

 医師としては、最悪の事態(画像、血液、組織上に、死に至る病気を示す、または医学的処置をしないと治りにくいと思われる、何らかの異常がある)が見つからなければよしとするんですね。人間には自己治癒能力が備わっているので、風邪が治るように様子見ていれば治っていくものも多いんです。だから、「異常がない」と言われたら、とりあえず症状を緩和する薬くらいで様子をみてみる。それでも、改善しない場合、後から検査値が変わってくることもあるので、もう一度検査を受けてみる。そういうスタンスでいいんじゃないかと。

 「異常がないならそのうち治るわ~」と普段通りの生活をしていくのと、「絶対異常が見つからないなんておかしいと、何件もドクターショッピングする=(症状や痛みに執着する)」人では、自己治癒能力で治る病気の場合、回復力が違ってきそうに思いませんか。その辺が「病は気から」と思うところです。

 

 昨日と違い、今日は結構真面目に語ってみました。なんか、反動で真面目なことも書いておかなきゃ、イタイ大人と思われるんじゃないかとか、、、ほんとに医者なのかとか言われそうでw。腐海に戻っても、ブランクが長すぎて羞恥心がまだ捨てきれてないですね。立派な「貴腐人」になるには、まだまだ高いハードルがありそうです。乗り越えなきゃいけない壁は結構厚いなっと。