ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

新旧ブラックジャック

 この秋から、ヤングブラックジャックのアニメが始まるということで、予習として単行本を読んでました。

ヤングブラック・ジャック 1 (ヤングチャンピオンコミックス)
 

  もともと、手塚治虫先生の「ブラックジャック」は大好きな作品です。学生時代、何回か読み返して、「あー、こんなカッコイイ医者になれたら」という憧れの存在。私が外科系の科に進んだのも、少なからず「ブラックジャック」の影響をうけてると思います。まあ、実際に医者になってみると、漫画のようには上手くいかないというか、一旦切断された腕がつながって、細かい動きを獲得するとかは、現代医学ではまだ無理だと実感したりしますが。

 

 最近、手塚作品が一気に電子化されてるので、昔の「ブラックジャック」も少しづつ購入しているところです。

  1巻から私の大好きな「本間医師」とのエピソードが掲載されています。本間先生が最初の手術で黒男の体内に残したメス。。。7年後に取り出す手術をこっそりしてみたところ、そのメスは石灰化して包まれた状態で出てきた。そういう人体の適応能力の不思議さが描かれてます(時々ありますよ、肺に昔刺さった釘が入ったまんまだけど、体はぴんぴんされてる方とか)。でも、最後に黒男の手術も効果なく本間先生は亡くなってしまいます。本間先生が最後に残した言葉「人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいこととは思わんかね」って言葉、ほんとにそうだな~と、これは日々の臨床で実感して、昔から心に残ってますね。医者って言っても、患者を自分で治しているわけではなく、患者さん本人の自己治癒能力を最大限に生かせるように、治るお手伝いをさせてもらっている。いつもそんな感じで、私は治療していますし。

 

 「ヤングブラックジャック」は、黒男が学生時代(高校生くらいから医大生)のお話です。「ヤングブラックジャック」の4巻に、この1巻であった本間先生のエピソードがあるんですよ。本間先生が、黒男の再手術をして、この体内に残したメスを取り出すお話が。原作の描かれてなかった部分が少し補完されて、「ヤングブラックジャック」読んでよかったなと思いましたよ。

 

 有名作品の別の漫画家さんが描くスピンオフって、きっと賛否両論あるんでしょうが、私は「描く人」が違うのだから、「違う作品」になって当然と思う派です。キャラクターと設定をあわせてるだけで、描いてる作家さんの個性が出るのがスピンオフ作品だと思うのです。こちらを読んで、「昔のブラックジャックと違う」っていうのもなんか違うなと。原作は原作として楽しんで、スピンオフ作品もまた別の作品として楽しめばいいのじゃないのかあ。人によって解釈はいろいろでしょうが。

 

 それにしても、「ヤング」な黒男さんの作画はめちゃくちゃカッコイイです。最初、これはBL?と思った私を許して~~w。だって、絵柄が耽美でして、、あの「ドクターキリコ」までが、美形キャラに。手塚作品も、昔から割と腐女子ホイホイだと思ったのですが、こちらは腐女子を一本釣りしようとしているのか?」と真面目に思いました。黒男さん、男女関係なくモテすぎですって。そして脱ぎすぎですってw、いい体を惜しげもなく晒しちゃって~w。黒男さんは基本ツンデレキャラに近いので私的には右側派です(←オイこら!)。

 あと、表紙の次のページのカラーに、人体の解剖図の絵が使われたりするのですが、これが解剖学の本をしっかり見て描かれたんだな、と思うほどよく描かれていて、見とれてしまいました。私の手術記録の絵よりよっぽど正確じゃないか、負けた・・・。もう少し真面目に手術記録の絵を描こうと漫画を読んで思った私です。

 秋から始まる「ヤングブラックジャック」のアニメも楽しみ。かっこいい黒男さんが見られるのでしょうね、きっと。

 「医学生」が手術するってなんだよ、とかツッコミ入れるのはやめておこう、あくまでもフィクションだから。

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 新旧黒男さん描いてみました。本物を見ながら描いたのにどうしても似ないなあ。「ヤンブラ」2巻で、眼鏡かけた黒男さんに、私の目は「ハート」になりました(←メガネ萌え属性あり)。大熊先生ありがとう、眼鏡バージョン黒男素敵すぎる。

 そして、黒男さんの好物は、そういえば「ボンカレー」とか「カップ麺」だということを思い出しました。医者キャラって、大体ろくなものが好物じゃないですね。これは伝統なんでしょうか。