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ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

「コウノドリ」12巻

コウノドリ

 3か月連続単行本発売という、とんでもない激務(ですよね、きっと。週刊連載の漫画家さんにとっては)に耐えた鈴ノ木先生、お疲れ様でした。

 本日は、「コウノドリ」12巻発売日ですよー。ドラマ6話の放送日でもありますが、原作から入ったファンとしては、まずは先にこちらの感想をUPしたいと思います。

ドラマの人気で、単行本が売り切れで買えないらしい。。。皆さん、手に入りましたか?(もっと増刷しましょうよ、講談社さん。売れると思うよー私)

 

 

 

コウノドリ(12) (モーニング KC)

コウノドリ(12) (モーニング KC)

 

 

 

 

 

  表紙は、エコー検査するサクラ先生。真剣なまなざしです。どんどん絵が美しく、シンプルになりますね。サクラ先生、1巻から、5歳くらいは若返ってるんじゃないだろうか。

 

 12巻には『妊娠高血圧症』『アレルギー』『転科』の3シリーズが収録されています。

 

 では、早速感想を(*ネタバレ注意!!)

 

妊娠高血圧症

 「産後クライシス」のニュースを見ながら、ポテチ食べる妊婦さんが登場。奥さんの名前が「ミイちゃん」・・・ん?私の事呼んだ?←違うw

 妊娠中に、私もポテチ結構食べてました。フライドポテトとかも。なんか、食べたくなるんですよね。これって、みんな共通なのかなー?特別すっぱいものを食べたいとかはなかったな。

 妊娠中の体重管理って、結構厳しいですよね。何故、体重が増えない方がいいのか、サクラ先生がこの話の中で丁寧に説明してくださるので「ああ、そういうことなんだな」とよくわかりました。どれも起これば怖い合併症が連ねられています。

 そうは言っても止められないのが「食欲」というのもの。一応医者の私とて、万年ダイエットって言ってるんですから。美味しいものが世の中にはあふれてる。それに妊娠中て、お酒ダメ、カフェインダメ。。。思うように動けない、ストレスたまる⇒食べちゃうって図式が成立しちゃって。

 

 医師なら、誰でも外来で「痩せた方がいいです」と言ったことがある患者さんはいることと思います(私の専門も肥満が症状悪化の原因になりますから)。しかし、それを実行するか否かは患者さんが決めること。医者には「注意すること&そのリスクを伝えること」しかできないんです(病気のせい、薬の副作用で太っているのはまた別問題として)。

 この妊婦さんも、旦那さんの協力で頑張ってはいるものの、買い食いしちゃったりして、最終的には妊娠高血圧症⇒帝王切開に。肥満がすべてのリスクではないものの、あるリスクを増やしてしまうのは事実であり、医師としてはそのリスクを少しでも減らしたいって思うから注意しちゃうんですよね。そう簡単に痩せられないのは、こっちもわかってますよー。

 

 と、真面目な感想はここまでにしておきまして。このミイちゃんの旦那さんのヨウちゃんがね、いい旦那さんなんです。妻のためにヘルシー食作ったり、一緒にウォーキングしてあげたり。しかもイケメン。週刊連載で読みながら、「あーこんな旦那さんいいなあ」って思ってました。

 妻にヘルシ―な食事作ってるのに「肉肉・・お肉~」って言われて、「いい加減にしろ、デブ!」(←言っちゃったよ・・・)と切れる旦那さんの気持ちもわからないでもない。うちの実父が糖尿で、母は一生懸命ヘルシー食作ってるんです。でも、父はすぐ好きなものをつまんじゃう。「あなたのためを思って作ってるのに!!」ってなりますよねえ。

 『妊娠、出産の主役は母親なんだよ。どんなに協力的な父親だって脇役にしかなれない・・』

 妊婦ってだけで、自分ばっかりつらいと思ってたらやっぱり駄目だなと。協力してくれる旦那さんには感謝も必要です(協力してくれない旦那さんは、蹴ってもいいと思うけどw)。要は、周りがどんなに協力したって、本人が自覚して治療しようとしないと病気はよくならないってことと同じですね。

 

アレルギー

 いきなり小松さんが福引の抽選で「カニ食べ放題」が当たったところから。いいなあーーーーカニ大好き!!(←自分のことですw)。

 「トン足食べ放題が良かった」(小松)

 「そんなの罰ゲームですよ」(下屋)。

 ↑ 珍しい下屋先生のツッコミが見られますw。

 そして、ゴロー先生は「甲殻類アレルギー」ということが判明しました。ちなみに、ゴロー先生の好物は「コーヒーゼリー」ですよ、皆さん!覚えておきましょうね(何の情報・・w)。

 新人のゴロー先生の外来が丁寧すぎて長くなり、四宮先生は「無駄話が多いんだよ」とバッサリ。

 これはね、仕方ないことなんですよ。若い先生の方が、慣れてないから色々聞いて、全部説明しなくちゃってことになる。外来もテクニックですから、慣れてくると大事なことだけピックアップして的確なアドバイスをすることもできるようになってきます。 

 ほんとはもっと時間をかけて丁寧にって思うんですよ、私も。ただ、日本は一人の医師が診る外来の患者さんが多すぎて、〇時間待ちの3分診療が常態化してまして。一人に5分かけるのと10分かけるのでは、待ち時間が倍以上ですからね。混んでる時に「2~3時間も」しんどくて来てる患者さん待たせちゃうの、私心苦しいです。

 

 さて、新人ゴロー先生の「初執刀」の日。前立ちは四宮先生って、羨まし・・・くない(笑)。四宮先生やめてあげて!!。目の前で「何かあったらメスで刺す」ってメスチラチラさせられたら、ビビっちゃうから。なんて、緊張感のある初執刀なんでしょう。

 無事赤ちゃんが出たーって思ったら、アナフィラキシーショックになる妊婦さん。慌てるゴロー先生に、四宮先生「甘えられても困っちゃうんですけど~」って、最後まで執刀するように言います。なんだかんだ見守りつつ、これならゴローちゃんでもできるって思って、任せてるんですよね。さすが、ザ・ツンデレここでも発揮されてます。四宮先生の愛を感じます~。(四宮先生大好きだよー←この病気は治らない)

 ちなみに、ショックの原因は「ラテックスアレルギー」。これ、時々あるようですよ(私は当たったことない)。手術室にはちゃんと、アレルギー患者さん用の「ラテックスフリー」の手袋もあるので、ラテックスアレルギーのある方も安心して手術うけてくださいね(事前にわかってれば使います)。

 

転科

 下屋先生がバイトの当直先で出会った、同じ名前で、同じ年の妊婦さん(神谷さん)が登場。下屋先生28歳だったのか、びっくり。28歳って医者になってまだ3年目くらいですよ。スーパーローテート上がって、1年目。ゴローちゃんの一学年上くらい。一人で外来しているし、漠然と30歳くらいかと思ってました私。

 28歳で独身・・・この年齢だと結婚してる女医さんの方が少ないと思う。基本、どっちかいうと晩婚の人が多いです、女医業界。

 下屋先生は、鴻鳥先生を尊敬はすれ、恋愛対象ではないんですね。この男女の恋愛フラグの立たなさが、コウノドリのいいところの一つかと。(たびたび、四宮先生とサクラ先生の恋愛フラグが立ってるように私は思うけども・・・)うーん、私がサクラ先生の後輩で、こんな素敵な上司だったら惚れちゃいそうだけどなあ。指導医とくっついちゃう女医さんとかいますよ、普通に。

 あ、あれがいけないのか!

 鼻から焼きそば

 でてたから(笑)。サクラ先生の貴重なショットがみれます。さすがに、ドラマで「綾野鳥先生が鼻から焼きそば」はないだろうなあ・・・・あったら嬉しい。

 

 バイト先で出会った妊婦さんが、心肺停止で運ばれてきます。『甲状腺クリーゼ』というまれな疾患(出会ったら、1例報告できるくらい)で、母子ともお亡くなりに。ペルソナ病院スタッフ総出で助けようとした命。助けれなかった時のみんなの落胆が自分の事のようにつらくって。連載読んでる時も、重くてすぐに感想がかけなかったです。

 担当患者さんの予期せぬ死。医師をしてたら誰でも経験するといえばそうなんですけど。。

 

 その後のカンファレンスで「事前に察知できなかったのか」と救急科、産婦人科で話し合ってまして。今現在、日本の妊婦健診には「甲状腺のスクリーニング検査」は入ってないんですよね。これには諸事情あるようです。

 

 患者が亡くなり、動揺を隠せない下屋先生は、救急科に転科を決意します。

 

 医者にとって、「転科」するっていうのは、すごい勇気のいることなんです。3年目ならまだしも、私のように10年以上になると「他科の事」なんて、研修医以下、一から覚えなおし。

 そんな下屋先生を、信頼してるサクラ先生

 「お前は俺の自慢の部下だから、行ってこい、そして強くなって戻ってこい」

 と、部下の成長を見守ってくれる。「勉強したい!」ていう、若い先生を応援できる上司に私もなりたいなあ。そういえば、自分の上司も「これ勉強したい」と言ったら「じゃあ、ここに行ったら」とアドバイスくれたっけ。

 

 救命に転科した下屋先生は、髪をバッサリ切っちゃいます。これが、似合ってて可愛いの。いままでツッコミ入れてこなかったけど、医療現場ではロングヘアは必ず結ぶかUPにします。処置とかする時、髪がかかると邪魔なんです。特に処置が必要な外科系の医師はそうでして、私は結ぶのもめんどいのでショートカットにしてますよ。

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 (ツイッターでの落書き)

 慣れない救急の仕事に、ついて行けなくて必死の下屋先生。加瀬先生がぐいぐい引っ張ってくれます。今まで産婦人科だった強みを生かして、妊婦の急患さんに対する正しい処置をしていく下屋先生はカッコよかった。

 いつか、サクラ先生、四宮先生を超える産科医になります!って、ガンバレ、カエ先生!!

 

 さわやかな終わり方をした12巻でした。ゴロー先生、下屋先生の成長ぶりが眩しかったですね。それを見守る上級医のサクラ先生と四宮先生・・・・もはや熟年夫婦にしか見えないのは私だけ?(←お約束w)

 

 13巻からは強烈な新キャラ登場しますよー。次は間をおいて3-4か月後かな。鈴ノ木先生、少しゆっくりしてくださいね。お身体壊したら大変だから。これからも作品を楽しみにしています。

 

 12巻記念の落書き。

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  割と仲の良い?産科ジュニアズ。下屋先生の指導医が鴻鳥先生、ゴローちゃんの指導医が四宮先生ってことになったのかな。二人のやり取りも楽しいです。

 コウノドリのキャラクターの名前の由来は、産科にちなんだ名前になってるそうです。「下屋=下の部屋=子宮」とか、「小松=子待つ」。

赤西ゴロー先生は、「赤ちゃんゴロゴロ」からかなー?なんて想像したり。お母さん(=四宮先生)の見守りがないと、またまだ心配ですもんね。