ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

ドラマ「コウノドリ」第9話感想

 (追記しました)

 

 12月、夫は毎週のように金曜夜は忘年会。私は家でお留守番だけど、ちっとも悔しくないのは、コウノドリのドラマがあるから。むしろ、子供が寝た後一人集中して見れるので、いないの大歓迎です(夫よ、ゴメン)。食事も二人分だともったいないしと、娘と二人ディナーに繰り出し。

 ワーキングマザーは世の中の外食産業に貢献してるよね!、と思い自分で自分を慰めてます。

 

 ということで!?、今週のドラマ9話の感想です。

 見逃された方はこちらから(12月18日まで)

  今週の9話は、6巻の内容「つぼみちゃんのエピソード」と、7巻の「NICU」編を主に構成された内容でした。

 

タイトルは

「燃え尽きて病院を去るとき・・・」

 一人で頑張りすぎる新井先生が燃え尽きていく様子が原作通りに丁寧に描かれていて、同じ医療従事者として涙せずにはいられないお話でした。

 最後のベイビーの演奏をバックにサクラ先生が言っていたこと

「どれほど手を尽くしても助けられなかった死を、受け止めなければならないこともある」

 「治らない患者さんと向き合い続けて、その苦しさに押しつぶされそうになることもある」

 今回のお話での前者は新井先生、そして後者は四宮先生で語られていたように思います。

 

 医療従事者は、科によって差はあれ、常にこういう思いに晒されながら、仕事をされていると思うんです。

 今回の新井先生が担当した、ご夫婦の旦那さんのように、命を助けても重い障害が残れば、「どうして助けたんですか!」と言われ、助けなかったら「なぜ助けれくれなかったんですか」と言われ、、、。どちらもつらいことに変わりない。

 加瀬先生も言ってましたが、「目の前に患者がいたらとりあえず助ける」のが医師の仕事です。

 自分のできる限りの手を尽くしたのち、今回の話のように治るかどうかは「信じる」しかないケースもあります。

 

 今橋先生が、新井先生の言葉をさえぎって言った

「医療にも限界があり、もしものことがある」

「僕らは神様でも、スーパーマンでもない」

 そうです、医師なんて所詮、医学を勉強したただの人ってだけですから。

 

 長時間労働しても、何日も家に帰れなくても、仕事がきつくても、その努力が報われれば、燃え尽きることってない。徹夜で手術しても、患者さんが治れば、単純な私なんて、もう大満足なんです。ただ、医療現場は、その努力が報われないことも多くて。

 

 精神的、肉体的にしんどくて現場をさる、一度オペで合併症をおこし、オペが怖くなってメスを置く、沢山の患者さんに信頼されていつも夜遅くまで一人外来患者さんを診察していた先生が、肉体疲労から精神的にもまいって自殺する・・・そんな医師を私も見てきています。

 

 今まで自分が大きな合併症なく手術できているのは、ただ運がよかっただけで、いつか自分に降りかかって燃え尽きてやめようと思うかもしれないな。。。。

 私は、新井先生のように真面目じゃないし、時にドライに物事を考え、休みは思いっきり遊んで発散し、一緒に仕事をする仲間もいて困った時は助けてくれる。精神的につらいときも、同じ思いに共感してくれる、相談できる上司も先輩も、スタッフもいる。

 真面目過ぎないくらいが、この仕事が長続きする秘訣かなって思ってます。

 

 23週で産まれた赤ちゃんを、最後、ご両親が抱っこしてあげる場面素敵でしたね。それまで、どこか他人事のようだったお父さんが、赤ちゃんに触れてはじめて自分の子供と実感して名前を呼びながら涙を流したところの演出にもらい泣きしたり。

 それを見ていた四宮先生が「つぼみちゃんのお父さんに、名前読んであげてほしかった、頑張ったねってほめてあげてほしかった」と対照的に言っていたこと。

 その二つの場面で「治してあげたかった」と泣く四宮先生と、赤ちゃんと両親の後ろで「助けられなかったことに」悔しそうにこぶしをかみしめる新井先生。

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 (新井先生の目に涙が・・・)

 根が真面目で患者さん想いの二人の医師の思いがダイレクトに胸に響いて、「ああ、そんなに頑張らなくてもいいよ。優しすぎるよ二人とも・・」と思って見ていた私です。

 

 新生児科、産科、外科医・・・医療の中でも、絶滅危惧種(沈みかけた船)と言われている分野です。仕事がきつすぎて、どんどんなり手が減っている。なってもやめていく。自分がこれらの生死にダイレクトにかかわる科を選ばなかったのは、自分には耐えられないと思ったから。自分の夫は外科医で、いつも長時間の手術、夜中の容体急変の呼び出し、緊急手術・・・見ててすごい頑張ってると思う。呼び出しの電話一本で、すべての家族の予定がパーにされても、「いいよ、病院行っといで」と言えるのは、そういう現場を知りつつ、自分は選択しなかった負い目もあるのかもしれません。

 きつい科の先生達がその分だけ報われる、、、そんな風になればいいのにな。

 

 

 以上が、大筋の感想でした。あとは、思った事を簡単に。

 

 冒頭のつぼみちゃんが亡くなるシーン。霊安室に安置されたつぼみちゃんに、お父さんが会いにきて、四宮先生を会釈を交わした場面は原作通りでしたが、原作ではサクラ先生はいなかったんです。それが、ドラマではサクラ先生が見守ってくれてました。そして、つぼみちゃんが亡くなり、ややしんどそうな四宮先生の後姿を優しい目で見守り。

 NICUではこっそり陽介君とご両親を見に来た四宮先生に、いち早く気づき。。

 屋上では、つらい気持ちを言う四宮先生の気持ちに寄り添い、見守り。。

 

 そんなんだから、小松さんに

「しのりんには弱音をはける相手がちゃんとそばにいるもんね」と言われ、二人の関係を気づかれちゃんですよ~~~~!!それを否定もせず「ふふっ」と笑うサクラ先生。

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 (ん?赤くはなってなかったかも・・だめだ、イラストに自分の妄想がちょっぴり入ってるww。休憩室の棚に置いてある漫画がいつも気になってしまう私)

 

  新井先生には、婚約者が!

  四宮先生には、サクラ先生が!

 

 支えてくれてるってことで、ドラマ公式設定はよいのですよね。ん?サクラ先生は四宮先生の婚約者だったのか。。。そうかそうか。。。妙に納得したよ、私は。私の妄想じゃないことを確認できましたw。

 

 

 それにしても小松さんの独身仲間が減っていきますね。最後には下屋先生と、あの病棟のぽっちゃりした助産師さんくらいになったりして。下屋先生が白川先生と仲良くなったら、小松さん大嫉妬じゃないでしょうか(え?違う?)。 

 それにしても白川先生の気持ちはなかなか通じないなあ。

 「俺に会いに来た?」「んなわけないでしょ」「ないか(やや残念そう)」だもんねえ、下屋先生全然気づいてない。

 

 時々入る、船越先生のダジャレって、緊迫したシーンが多いコウノドリの癒しですよね。今回は「肥満ごーごー(避難ごうごう)」がきました。骨は折れても「心は折れない」船越先生。医師を続けるには、こういう人の方が長続きするよって典型例かもしれません。

 

 出世前診断の話のところ。昔は産むまで性別も病気もわからなかったですよね。今は医学の進歩で産む前からいろんな事がわかるようになり、医療を提供する側としても患者さん側としても、選択肢が増えたぶん、悩みも増えて来てるんだろうなあ。昔より医療が複雑化していて、難しい時代ですね。

 

 NICUでの西山さんのエピソードが入ってました。満床の時、どうしても入れたい患者さんがいるとき、状態の安定している患者さんに頼んで退院してもらうことも実際にあります。ベットがないと受け入れらないんです。患者さんにはよく「そこの廊下でもいいから入院させて」って言われることもあるんですが、それは医療法上できません。でも、西山さんみたいにすんなり出てくれる人ばかりじゃないです。「病院に追い出された」と言われることも。。。。

 

 久々に登場の、シングルファーザーの永井パパ。保育園からの「お熱が出ました」コールは、働く親にとっては「一番ドッキリ」する電話ですよね。子供の病気と仕事。。。子持ちで働く人にとっては他人事じゃなくて。ワーキングマザーも一人で何もかも頑張りすぎると燃え尽きるから、適度に人の手を借りたほうがいいかなって思います。シングルならなおさら。

 

 9話を見終えて、新井先生、心も体も休めて、婚約者(すごく優しそうな彼)と幸せになってね。と同じ女医として願わずにはいられませんでした。

 

 さて、来週はもう最終回です。15分拡大なのがうれしい。

 サクラ先生に届いたケイコママからの手紙にあった「母親、父親の事」。18トリソミーのご両親の話(7巻の内容)、永井さんと「父親」について語る場面。そして、9巻(研修医後編)の死戦期帝王切開の場面がきますね。1分で赤ちゃんを出す!緊迫した医療現場に熱くなりそうな予感がします。

 

 1週間後が待ち遠しような、最後と思うと寂しいような・・・やっぱり、楽しみ♪。