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ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

『BL好きのためのオトコのカラダとセッ〇ス』

 タイトル通り、今回は完全に「腐」な記事ですので、BLが苦手な方はスルーしてくださいませ(あまりにズバリなタイトルなのでちょっと伏字入れさせていただきましたw)。

 

 今日は、本日発売された、以下の書籍のご紹介です。

BL好きのための オトコのカラダとセックス

BL好きのための オトコのカラダとセックス

 

(((( 【内容紹介】
「前立腺ってどんなところ?」
「初めてでも入るの?」
「後ろでイクってどういうこと?」

BLのラブシーンで当たり前に目にする、オトコ同士のラブシーン。
でも、オトコのカラダのしくみや「どういうところが気持ちいいのか」については意外と知らないことだらけ。本書は、BLをこよなく愛する人のための「保健体育」!
BL作家さんによるイラストやわかりやすい図版とともに、リアルな視点からオトコのカラダとH(♂×♂)に迫ります!
BLをより深く楽しむために、BL創作の描写にもっとこだわるために、きっと役立つ一冊です!!))))

 

 3月頃、私のメールボックス「書籍作成にあたっての取材のお願い」というメールが来まして。文面は「BLのエロ場面について、正確な知識を得られるような書籍を発売するにあたり、BL、萌えと医学の両方の知識のある方にお話を訊くのがいいのでは?ということで、女医で腐女子であるmiiに取材をお願いしたく・・・云々」というような内容。

 いやあ、過去にもホームページやブログ書いてて雑誌に取り上げられたり、取材されたこともあったけれど(毎度コアな人向けの雑誌)、このブログの内容で、こんなお仕事の依頼が来るとは思いもしてませんでしたよ、私。「女医で腐女子に需要があるなんて、ホント人生わからないものです。

 まあ確かに、普通の人よりは人の体に対する知識もあるし、腐女子歴も長いので、BLのH描写のあれこれも理解できますし、BLでのHシーンで、「それは違う!」ってツッコミたいところも多々あったので、「ああ、面白そうだな~」と言う単純な理由で、あっさり取材をOKしちゃいました。

 地方在住のため、学会で東京駅近くに宿泊した時に、個室居酒屋で食事とビールを飲みながら、編集者の方とライターさん2人と私の4人で、取材というか「ほぼ腐女子会」(笑)を開催(こんな楽しい仕事があっていいのかw)。

 個室居酒屋で響く「ア〇ルセックスやら、前立腺」の単語と、BLのHシーン満載の資料集(本人たちはいたって真剣)。

 最初は、編集さんが作成された質問に、わかる範囲で真面目に答えてました。ただ、私の専門科は泌尿器科でも肛門科でもないうえに、アナ〇セックスをしたこともない(笑)し、男でもない。「前立腺や直腸、肛門、男性器の解剖、皮膚の感覚神経の事は説明できても、男性同士のHが気持ちいいかどうかについては、私にはわからないので、それについては実際に経験のある男性に聞いてくださいね」と、お話しておきました。

 そして、直腸遺物などの疾患についてと、肛門については「消化器外科医で腐女子のさーたり先生の方が詳しいかも」とさーたり先生を紹介。

 

 こんな話をしておいたおかげかどうかわかりませんが、先月書籍発売されたさーたり先生、そして、元男の娘AV女優の大島薫さんにも取材しておられます。 大島薫さん、BL作品もしっかり読み込んでおられる上に、一部のお姉さま方にも人気があって、可愛いらしい男性ですよね。大島さんのコラムと、インタビュー記事は、凄く興味深くて必読です(なんとなくネットとかBL漫画とかで情報を得てはいたものの、「そこは、やっぱりそうなのか!」みたいな・・・)。

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(↑取材協力者のページを記念にスクショ。私の無名人生において、こんな大物二人と一緒に書籍で紹介されることなど二度とないでしょうと)

 

 取材の際、「BLというファンタジーを読むにあたり、あまり現実的な事を書いちゃうと、乙女な方々がBLを楽しめなくなっちゃうんじゃないか?同性愛についてはデリケートな問題なので、扱いが難しいのではなかろうか?」と、心配してたのも杞憂で、完成した本を拝読してみると「解剖学的な男性の体や、男性同士の性の知識」を得つつ、「BLのHシーンを読む上で、より萌えられるような内容」になってるな~と、あの居酒屋でみんなでわいわい話してたことが、ちゃんと本になってるのに少し感動を覚えました。

 BLでのH描写は、受けと攻めの「愛」ですから!!

 リアルな表現はしていますが、決してエロい本ではないです。私は「BLの性描写を科学する」つもりで真剣に取り組みました。一部校正の依頼も受け、ちょっと解剖学的におかしいんじゃないか?というところを、まるで医学論文をチェックするかの如く、手直しさせていただきましたよ。

 

 少し、本の内容を紹介しますね。「Chapter1 オトコ同士のHの基本」と「Chaper2 もっと知りたいオトコのカラダ」は、上に書いたような感じで医学的にリアルに性を科学した内容になってます。

 

 私のお気に入りは、「Chapter3エクストラ」。

 

 (注:少しネタバレになります)

 

 『実際にあった日本の男色文化』の章で、日本最古のBLが「日本書紀」に描かれていて、それが「心中BLもの」だったりとか、かの有名な「源氏物語」の中に隠されたBLエピソードの紹介、奈良時代仏教の経典に「まるで薄い本」の内容のようなエピソードがあったとか、これぞ、私の知りたかったBL(やおい)の歴史が載ってまして、大満足。

 

 『世界の男色文化』の章では、エジプト神話の神々カップルが「妊娠した」というエピソードがあるとか。そんな神話の時代から「妊娠ものBL」(さすがに男性妊娠は不可能なので「妊娠BL」だけはファンタジー)があったなんて。

 ローマ帝国の皇帝が「両刀」ぞろいでやりたい放題・・・そうだったのかw。これらの歴史についてはもう少し勉強する必要がありそうですな(で、その知識誰にしゃべるの?と言われると、自己満足です)。

 

 『動物たちのボーイズラブ』の章。擬人化妄想大好きな私には、ここ大好物です。キリンの「ケンカップル」、ペンギンのオス2匹が、メスの産んだ卵を温めて孵化させる「お父さんは二人」現象。こんなところに新たな萌えがあるなんて。目からうろこが。。。動物園で「キリン」や「ペンギン」etcを見る目も変わってきそうですよ。

 

 BLを愛好するすべての方に読んでいただいて、さらに萌えていただきたい本書。

 是非是非、手に取って読んでみてくださいね。

 

 (こんなタイトルの本、書店で買いにくいわってシャイな人も大丈夫。電子書籍版も同時発売です)

 

 

 さて、こんな本にも協力できるようになったし、ホントの専門は〇〇外科だけど、サブスペシャリティー「BL科」って名乗っていいのかな?「取材協力のお礼は、一迅社お勧めのBL漫画でよろしくお願いします(出来ればメガネ男子が出てくる本)」と編集のSさんに言った私。

 自分の欲望に忠実に生きてきて、それをこんなところで恥ずかしげもなく書いてたからこそ、こんな出会いもある。人生って面白いですね。