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ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

「コウノドリ」15巻

コウノドリ

  今日は、待ちに待ってた、コウノドリ15巻の発売日(kindle版も同時発売)。

  15巻の表紙は、院内PHSで電話するサクラ先生。PHSって、もう病院とか医療機関以外であまりお目にかからないけれど、使ってる業界って他にもあるのでしょうか?サクラ先生と同年代の私が医師になった頃は、まだ「ポケベル」が主流でした。「ポケベルが鳴らなくて」なんて歌が流行っていたころ、「ポケベルが鳴りすぎて」休む暇もなかった研修医時代、懐かしいな。

 ところで、電話の相手は誰なんでしょう?。はっ、まさか四宮先生じゃ。そんな、公私混同してはダメだよ。。ん?あ、仕事ならいいのか(ついつい、普段の腐妄想が出そうになったので割愛します)。

 

 毎度毎度、前置きだけで時間を取ってる場合じゃないので、早速15巻のお話についての感想書きますね。

 

 以下、未読の方はネタバレ注意です。

 

 15巻に収録されている内容は『胎便吸引症候群』『出生届』の2編。今回は、巻末におまけ漫画と、小2にしてメガネ男子になった息子さんのイラスト入りです。

 

胎便吸引症候群

 新井先生が抜けて二人きりだった新生児科に、ついに新しい先生が赴任されました。次々と新しい医師を引っ張ってくる院長の手腕(例えスケベ院長であろうと)、凄すぎます。病院にとって「医師を確保する」というのは、結構大変なんです。特に新生児科なんて、そんなに人数いないですから。

 新しい先生は、工藤先生。患者さんには優しく、スタッフには厳しい感じ。こういうタイプの先生は実は結構いたりします(小児科とかに多いかな)。

 羊水混濁のある妊婦さんが出産中と聞き、呼ばれる前に「もう来てる」サクラ先生&工藤先生に話を聞いた白川先生。なんて頼もしいんだ、二人とも。

 羊水混濁⇒胎便吸引症候群になるかもしれないと、予想しての行動。考えられる限りの対策をとって先に動く、これって結構大事です。何もなければ、「あ~杞憂に終わってよかった」ってなるだけですし。備えあれば憂いなし。

 やや大雑把そうな白川先生と、神経質な工藤先生に挟まれて、困ってる今橋先生も可愛いな。

 そして、語られる工藤先生の経歴。いわゆる、社会人入学の先生ということのようです。どこの大学でも、数人は工藤先生のように、一度社会に出た、または他の学部を卒業(か、中退)して医学部に入り直した方がいらっしゃいます。高校からストレートで大学受験してそのまま医師になる人より、社会人経験豊富な分、色んな視野をもってたり、面白い経歴の方だったりすることが多くて、医療に対するモチベーションも高い(ただ、ちょっと変わった方もいる)印象がありますね。

 自分の子供がNICUに入ってたから、NICUに来る親の気持ちが痛いほどわかる工藤先生。今橋先生も、自分の患者さんの親が、同じ道進んでくれて嬉しそう。私も、外来で診て治療したお子さんが、「自分も先生みたいに、〇〇科のお医者さんになりたい」って言ってくれたらうれしいですもん。

  ちょっと、年を取って入学した分、同期の中でも、一目置かれる存在だったに違いない工藤先生。今後の活躍に期待大です。

 

出生届

 ついに、アラフォー独身女子小松さんに恋の予感♡。友人の結婚式で、転んだ先には素敵な独身男子が!!(しかも超ハイスペック)。今時の少女漫画でも、こんな出会い方ないよっw

 

 行く前に、「結婚式に出会いを求めておしゃれする歳でもない」と言い切った四宮先生のメガネは、アラフォー女子代表としてぜひとも割ってくださいね、小松さん。私が許す!(←偉そうにスイマセン)。こけそうになった小松さんを、神業的(!?)によけるもの許さないぞー、それくらい抱きとめなさいよって。研修医時代に泣かされた恨みなのでしょうか。これじゃ、サクラ先生にはモテても、女性にモテませんね四宮先生。

 

 小松さんを助けてくれたのは、新郎の友人のピアニスト、山下ジョージさん。ジョージさんの事について、サクラ先生にどんな人か聞いたり、CD買ったり、サクラ先生からチケット奪ってコンサートに行ったり、ああ、行動すべてが、可愛い恋する乙女小松さん。コンサートに小松さんが来てくれたのを見かけて、新郎の妻に小松さんのメアドを聞き、メールをくれたジョージ。

 これは、相手もまんざらでもなさそうじゃないですか。

 この恋、同じアラフォー女子として見守っていきたいと思います。実は、今後もジョージさんは登場されるんですよ。16巻以降、この二人の恋の行方にも是非注目してほしい・・って、アレ?『コウノドリ』ってラブコメ漫画じゃないよね?産科医療を扱う漫画だよね?

 でも、産科に行くってことは、その前に「誰かと誰かが恋して、愛し合って×××して、妊娠して」ってプロセスがいるわけだし、ちょっとくらいLOVE要素があってもいいじゃないかと常々思っている私なのでした。男性誌なのに、ゴローちゃんのお尻(14巻参照)くらいしかサービスショットがないなんて。ん?小松さんの水着姿・・・もあったっけ(←オイ)。

 

 と、小松さんの恋の話はこの位にして、本題に。

 

 このお話の主人公の、小学生の息子シンジ君を持つ横山さん夫婦。息子さんが待ち望んでいた、兄弟の妊娠が発覚します。しかも双子。うちの子も一人っ子なので、小さい頃は兄弟欲しいとかよく言ってました。必ず「お兄ちゃんか、お姉ちゃん欲しい」って言うのは、あるあるなのですかね~。それは絶対無理だから!。

 「赤ちゃん産まれたら、あなたの世話ばかりしてあげられないのよ」と言うと「いいもん、自分でできるもん。赤ちゃんのお世話もするもん」って、シンジ君みたいにも言ってましたね。

 双子が授かったと知り、お母さんがつい「やっと子供が小学生になって、ちょっとは自分の時間もできるようになったのに、双子なんて~」って思ってしまうの、よくわかる。もし、私が今妊娠したとしたら「え~また一からあの生活か」って最初は思うだろうし。そういう意味では、続けて産んでしまって一気に育てる方が、いいのかもねと今となって思います(あくまで私の場合)。

 

 二人目(双子)妊娠に生活の不安はありながらも、喜んでいる横山さん親子(報告聞いたときのシンジ君の笑顔が素敵でしたね)に、つらい現実がつきつけられます。

 双子の一人の心拍がなくなっていると。産まれてくると思っていた子供が産まれてこないと。その後の横山さんの描写が、流産した女性の気持ちを痛いほど伝えてくれています(経験したことある人は涙なしには読めなさそう)。医師からの説明聞いているときは、「そういうこともあるさ仕方ない」って考えてても、家で1人になると、知らないうちにつーっと涙が流れたり。まあ、なんというか「どうしようもないと頭ではわかってはいるんだけど、どうにかしたかった。なんで自分だけ・・・アレが悪かったのだろうか?それともこれが・・・」そんな感じでしょうか(ああ、私の文章力では上手く表現できないのがもどかしい。ということで、15巻読んでくださいませ)。

 生まれた子供の出生届と、亡くなった子供の死産証明書を同時に提出する。双胎妊娠にはそういうリスクもあるんだなと、色んな事を考えさせられた「出生届」編。

 あまり触れられてないけど、無事に産まれた女の子のニ葉ちゃん。親は少し悲し思い出があっても、二葉ちゃんの誕生日にはそんなことは微塵も感じさせずに祝ってあげてほしいなと、個人的には思います(自分の誕生日に母親が悲しい顔をしてたら悲しくなるから)。

 最後のページ、亡くなった子供にもちゃんと素敵な名前を付けて、家族で忘れないようにしようとする横山さん家族に、星空を眺めながらサクラ先生は何を思ったのかな。産科医としての無力感なのか、それとも、自分にサクラと名付けてくれた、もう会えない母親に対する想いなのか、今のパートナー四宮先生に対する気持ちなのか(失礼)、、、妄想の余地を残して15巻は終わります。

 

 16巻の発売日は、12月末とのこと。ちょうどクリスマスの時期ですね。サンタに扮するサクラ先生の表紙、待ってまーす(一読者としての願望)。