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ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

「コウノドリ」16巻

コウノドリ

 忙しい師走に、一時のうるおい。「コウノドリ」16巻、本日発売です。

 

 思い返せば、去年の今頃はドラマ「コウノドリ」を毎週楽しみに見てたっけな。今週の『逃げるは恥だが役にたつ』の最終回を見ながら、「来年の冬こそは、是非ともコウノドリ2期をお願いします、プロデューサー!!」(ドラマのコウノドリとスタッフが被ってますよね。四宮先生役だった星野源さん主役ですし)と心の中で呟きつつ、いまだドラマコウノドリロス状態な自分に気が付いたのでした(我ながら長いよ)

  ドラマ『コウノドリ』は終わっても、原作はまだまだ続いてるから、あわよくば2期があるかもって、ロスが少なくすんでるんですよね。1期が終わってかから、原作残り10巻程あれば、ドラマ10話くらい作れそうな気がしてます。週刊連載だから、年4冊新刊が発売されるとして、来年の冬には20巻に行くんですよー。「20巻おめでとー、ドラマ2期おめでとー」っていつかこのブログで叫んでみたいものです。

 

 と、ここで16巻の表紙について。

 寒そうに息を手に吹きかけるサクラ先生…この季節、スクラブに白衣だけじゃ確かに寒い。独り身も寒い。で、このサクラ先生を温める四宮先生はどこですか?そっと後ろから「風邪ひくぞ」ってコートをかけてくれるのオーソドックスな男前四宮か、「ついでだったから」とか言って、温かい缶コーヒをぽいっと渡してくれるツンデレ四宮、どっちがいいかなー、なんて妄想しちゃう罪深い表紙に仕上がっておりますね(←みんな思ったよね?え?違う?)

 寒い季節、暖かい妄想をして心を温めるのもいいものです(温まるどころか、燃え滾るのが腐女子のサガ)。

 

 いつもの長すぎる前置きはこの辺にして、早速16巻の感想書きますね。

 読まれてない方は、ネタバレ注意!!

 

 16巻は『VBAC編』、『胎動編』、『子宮筋腫編』の3本立てです。あれこれ妄想が入り混じった感想文になってますので、まじめなコウノドリ感想をお読みになりたい方は、是非ここで「×」ボタンを押してくださいませ。

 

VBAC編

  1ページ目からの衝撃。

 コウノドリ史上初!!!スーツ姿の四宮先生登場

 はい、ここで四宮先生可愛い病にかかってる方、全員キュン死して『墓』入りましたよね?。いつか四宮先生の私服が見たいと思って幾年月、ようやく拝見できた16巻。ここまで来るのにどれだけ私服を妄想したか。勝手にスーツ姿の四宮先生を自分で描いたりしたのも過去の話。ありがとうございます、スズノキ先生!

 スーツ姿以外にも、「通勤は電車」「実家は地方の産科開業医でお産も扱っている」「父親の事を『父さん』と呼んでいる」「父親はまだ当直していて現役、でも、そろそろ体にがたがきている」などの、四宮ハルキプライベート情報が。あと、四宮先生の携帯はサクラ先生とお揃いのiPhoneということまで。

 最初の1ページだけでこの情報量凄すぎませんか!!。今までプライベートが未知すぎただけに、乾いた砂漠に水がしみこむ勢いで私のスポンジ脳にこれらの情報がインプットされましたよ。そこで、妄想するわけです。父親が倒れたら、四宮先生は急遽実家を継がなければならなくなり、ペルソナを辞めて地方へ行ってしまわないだろうか、その時サクラ先生は・・・・みたいな話を延々。

 実家が開業医の医師は、最終的には実家を継いで開業されることが多いし、自分の周りでも親が急に倒れて、予定より早く継ぐことになった先生方沢山知ってますから、そういう展開も今後来るかもしれません。地方の産科を扱う開業医、勤務医ともに高齢化が激しいのは明らかで、今高齢で頑張ってる先生達が倒れていったら、今後産科医不足はますます深刻になるし、そういう話がコウノドリで取り上げられてもおかしくないような気はしています。

 

 最近、ネットやTVでもよく聞くようになった「VBAC」(帝王切開後の経腟分娩)の話題にも切り込む今回のお話。

 リスクがあっても、なるべく患者さんの気持ちを尊重したいサクラ先生と、少しでもリスクを減らしたいからVBACには反対する四宮先生。

 どちらの気持ちもよくわかる、よくわかるだけに正解はないとしか言えない。医師の個性も違うし、それまでの経験でもまた変わってくるし。医師の立場から言えば、私はどちらかというと四宮先生派かもしれません。

 ただ、患者さんがリスクを承知で強く望めば、気持ちを尊重したいとはいつも思ってます。治療の選択肢やリスクを説明し、最終的に決めるのは患者さん本人ですから。この「リスクを承知で」をどこまで患者さんが理解し、希望してるかを推し量るのが、臨床の場では難しいんですけどね(自分で決めたはずなのに、いざ何かが起こると、こんなんことになるなんて思ってなかった・・・と言われることもあります)

 1000人に1人、1万人に1人のリスクとはいえ、それが自分に降りかかる事がないとは言えないのが医療の世界。コウノドリは1巻から一貫して、『絶対安全なお産なんてありませんよ』(16巻の四宮先生のセリフより)というメッセージを伝えてますよね。治療法については医師はいつも悩んでいて、今回は、それを二人が対立する構図で描かれているのが一般の方にも伝わりやすいのではないでしょうか?(途中から、分かり合ってる夫婦の痴話げんかにしか見えなかったというのは、置いといて)。

 最終的にVBACを選択した妊婦さんと、その旦那さん。いざ本番となって、なかなか進まないお産に、育児や家事、出産に無関心そうだった旦那さんの心の変化への流れも良かったです。旦那さんの言葉で、方針を変える奥さん。帝王切開に切り替え、安堵した顔のサクラ先生と、当直でもないのに何故か見守ってる四宮先生(後ろ振り返らずともそこに四宮先生がいるのに気づくサクラ先生という、何なの二人のこの空気♡)、二人が協力して無事に手術は成功。母子とも無事なのがほんとに何よりです。

 

胎動編

 これまた衝撃の(連載時には巻頭カラー)、サクラ先生と、四宮先生に赤ちゃんが産まれた?と錯覚させる構図の3ショットから。・・・あの~、コウノドリ腐教委員会会員は、公式に墓入りを推奨されているのでしょうか?。連載時にこれを見た私が崩れ落ちて、その辺の床を叩いたのは言うまでもありません。

 その真相は、実は倉崎先生の赤ちゃんを抱っこしているだけですので、お間違えなく。

 

 話は、明治時代に作られた離婚後300日以内に産まれた子供は、離婚前の旦那さんの子供になってしまうという法律の事から。

 それが変更されたのが平成19年。医師の証明書があれば、今は新しい旦那さんの子供って認めてもらえるようになりました。女性は離婚後6か月は再婚できなかったという法律も、2015年にようやく100日に短縮。

 どちらも、割と最近の話ということにびっくりさせられますよね。

 

 胎動編の後半は、倉崎先生の「子供がいる前と同じように働きたいのに、働けないもどかしさ」が伝わってきて、昔の自分を見てるようで身に詰まれ、ついつい涙が。。

 倉崎先生、そんなに頑張らなくていいんだよ。。。と。1人で何もかも背負ったら、壊れてしまうから、しんどい時は頼れるものは頼ろうよって。サクラ先生のような上司に私も恵まれて、今でも働いています。そして、小松さんみたいなスタッフにも。緊急手術で子供のお迎えに行けなさそうな時、「私が代わりに迎えに行ってあげる」って看護師さん言ってくれたこともあるし、熱出した子供を病院で看病してもらったことも一度や二度じゃありません。子供連れて病院に行くと「あ~〇〇ちゃん、大きくなったねー」て、見守ってくれて。子持ちの女性が働くこと、それは周りの協力があってこそだし。もちろん子持ちの男性が働くことも、それをさせてくれる奥さんや周りの協力があってこそというのを、もう一度確認させられました。

 しかし、ここまで女性の気持ちがわかるスズノキ先生は、きっとモテられるんでしょうねえ。ほんと、凄いとしか言えません。

 

子宮筋腫

 40代女性の3~4人に1人にあるといわれる子宮筋腫。周りでも、この疾患にかかられてる人は結構多いのではないでしょうか?。私の身内の中だけでも、従妹、妹が手術してます。私も最近検査してないけれど、出来てるかもしれなくて他人事ではないです。

 小松さんに子宮筋腫があると知り、笑顔でジャムパンをあげる四宮先生・・と思ったら、賞味期限ぎれとか、ひどい。小松さん、アラフォー代表として四宮先生刺していいですよ、全くっ(二人のやり取りは、信頼があってこそなので、普通にやるとセクハラになるかもしれないのでお気を付けください)。

 症状のない筋腫を取るかどうか、これは悩むところだと思います。治療の選択肢は、年齢や、筋腫の種類、大きさ、これから妊娠したいかどうか、妊娠中なのかとかで1人1人ニーズが違う。その辺については、わかりやすく、治療法についても詳し~く書いてあるので、是非ご一読をお勧めします。

 サクラ先生と四宮先生の研修医時代を知る、助産師仲間の同窓会に出席した小松さん。働いているのは、独身と子供のいない先輩だけで少し寂しそう(今の日本の現実でしょうか。子供が小さいうちは就業率がガタ落ちする)。

 子宮筋腫の手術を決心した小松さんの先輩の『女の人生・・・出産だけじゃないもんね』というセリフが胸に刺さりました。ほんとに、その通りです。

 

 後半は、筋腫のある妊婦矢部さんが登場。その旦那さんなのですが・・・明らかにお笑い芸人の

 サンドイッチマン 伊達さん

 ですよね!!!そっくりじゃないですか?ご本人がモデルでしょうか、スズノキ先生のご友人でしょうか?気になるところです。

 そして、再登場の山下ジョージさん。か…カッコイイ。ますますカッコイイ。

『40歳過ぎるとな、自分からデートに誘う情熱よりも、ずっと腰の方が重くなる』あ~わかる。40超えると、恋愛とかメンドクサイよね。小松さんも同じようなこと言ってて、それを『似たもの同士』とか言ってるサクラ先生の余裕が気になりませんか?サクラ先生もアラフォー独身男子なのに、何この余裕?あ、そうか、すでにパートナーがいるんですね、四宮ハルキという(←お約束)。そうじゃなきゃ、この余裕うまれませんから。これは私の妄想じゃないですよ。小松さんからの「結婚しちゃおうか」って誘いにも、あっさり「嫌です!」ってね。

 小松さんが、ジョージさんといい感じになった今、サクラ先生の周りには恋愛フラグが立ちそうな人が、もう四宮先生しか残されていないという事実をどうしてくれましょうか。シングルマザーの倉崎先生は、もう結婚なんてこりごりって感じですしね。

 『恋愛は歳とか情熱じゃなくて、単純に行動力かもしれませんよ』(BYサクラ先生)。今週の「逃げ恥」最終話の、ゆりちゃんと沼田さんにも当てはまるセリフにも聞こえました。サクラ先生も行動力駆使したんですか・・そうですか、ほほう。

 ジョージと小松さんがドライブデート中に、腹痛で倒れる妊婦の矢部さんを発見した小松さんが颯爽と診察し、自分の車で連れて行ってくれる男前ジョージさん。益々、惚れてまうやろーーーー。

 無事出産した矢部さんの赤ちゃんの顔が、伊達さん顔。うん、可愛い、可愛いw(パパ目線)。

 

 筋腫もいろいろ、女性の生き方もいろいろ、そんなテーマを感じた子宮筋腫編。子持ちも、子持ちでない方にも既婚者も、独身者も、身近なテーマだけに是非読んでいただきたいですね、全力でおすすめします。

 

 そして、巻末のオマケの「ムスコノドリ」に(・∀・)ニヤニヤ。可愛いー。

 ちょっとこれ、コピーしてセリフ消して、うちの娘(同じ歳)にもセリフ考えてもらおうっと。親子で楽しめる「コウノドリ」最高です!

 ちなみに、我が娘は、ドラマコウノドリ、漫画コウノドリとも全部読破済です。「逃げ恥」の星野源さんを見て、「四宮先生だー」というくらいにはねw

 

 

 17巻は3月末予定との事。今連載中の「離島医療編」が収録予定。個人的に思い入れのあるお話なので楽しみです。