ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

「コウノドリ」21巻

 いい夫婦の日(11月22日)の今日、「コウノドリ」21巻発売されました~。

  赤ちゃんを抱いて眠るサクラ先生が表紙です。ドラマに漫画に活躍中のサクラ先生、きっとおつかれなんでしょう。寒い冬も赤ちゃん抱っこしてると暖かいんですよね。寒がりの私ですが、娘を産んだ年だけは寒いと思ったことがなかったんです。ホルモンのせいなのか、ほとんど娘とくっついていたせいなのか。今でも寒いと隣で寝てる娘にくっついて寝てます。といっても暑がりの娘にすぐ蹴られますけども(切ない)。

 

 21巻は【子宮内膜症】【羊水】【夫の自覚】【災害医療(前編)】が収録。災害医療編は現在モーニングで連載中のお話なので、21巻読んでからすぐモーニングを読めば、途中の抜けが少なく連載に追いつけると思います。

 

 では、ここから各話の感想を書きますね。未読な方は、ネタバレ注意!!

 

子宮内膜症

 子宮内膜症のために、卵巣が破裂した腹痛で女性が運ばれてきたことから、内膜症についてペルソナ女性陣が女子会を開いて、みんなで語っています。

 症状は生理痛が重かったり、出血量が多かったりするんですが、生理の血液量って個人差も大きいし、人のを見たことなんてないから、自分の判断で「これは多い」とかわかりませんよね。生理痛がひどい気もするけど、みんなこんなものかもと思って我慢していたり。内膜症の治療にはピルが使われます。しかし、ピルはホルモン薬、避妊薬というイメージが強く飲むのに抵抗が多い方もいらっしゃるようです。

 本来なら、生理が始まって少ししたら、一度婦人科受診するくらいの事があってもいいのかなと個人的には思っています。そこで自分の子宮の状態や、正しい女性の体についての知識を得る。

 昔と比べ、女性医学が発達し、女性をトータルで見てくださる婦人科の先生も増えました。婦人科の医師は女性医師も多く、男性に生理の話をするのに抵抗がある方も、お姉さん、お母さんに相談する気持ちで気軽に相談されるといいんじゃないかと思います。私の周りの産婦人科の先生もそうおっしゃってますよ↓。

 

 サクラ先生も「妊娠に関係なく女性にとって定期的に産婦人科の診察を受けることは大切なことですから」と笑顔で言われてますからね。

 結婚してなかなか子供ができなくて産婦人科に行く、妊娠して初めて産婦人科に行く、そこで異常を言われる前に、前からちゃんと治療してコントロールできていれば防げたものもあるのかもしれない。初潮から閉経まで毎月毎月ある生理、はっきり言って本当にうっとおしい!です(女性の皆さんそうではないですか?生理なんてなければいいのにって思ったことありますよねえ)。子供を産む準備とわかっていても、期間中はプールや温泉にも入りにくいし、腹は痛いし、いちいちナプキンかえるのもめんどくさいし。少しでも生理期間を快適に過ごせるようにしたいと皆さん思いませんか?私は、倉崎先生がいれてらしたIUS(ミレーナ)試したいくらいです。

 

 小松さん、サオリちゃん、倉崎先生、下屋先生4人の女子会楽しそう。美人だけど冷たそうと、下屋先生から女四宮と思われていた、倉崎先生の意外な本性も垣間見れるし、女性なら知っておいてほしい子宮の病気の事もわかる。若い女性にも読んでほしい、というか、そのまま中学校、高校の図書館に置いておいてほしいです、コウノドリ

 

羊水

 修業が足りないゴロー先生が羊水をぶしゃーって浴びるところから始まります。

羊水は80%が胎児の尿=おしっこで、羊水の役割について詳しい解説をサクラ先生がしてくださいますよ。フムフム。

 羊水が多いと羊水過多、少ないと過小と言われ、何らかの疾患が隠れていることもあります。そういえば、私も羊水多めとか言われた気がするな。結局その後は何も問題ありませんでした。羊水過多の原因の一つ出る、妊娠糖尿病(なんと妊婦さんの8人に1人がなるそう)について触れています。体質が遺伝しやすいとはいえ糖尿病は、完全な遺伝病じゃない上に、ぜいたく病とも言い切れません。はっきりと遺伝病と遺伝子レベルで同定されている疾患以外は、ほとんどの病気は環境+遺伝の複合的な病気なんですよねえ。

 ピル=避妊とか、糖尿病=食べ過ぎとかの世間的な認知と、医療従事者の認識って結構違いがありますよね。そういう面も確かにあるけど、それだけじゃない。病名や薬の名前だけが独り歩きしないようにするには、体や病気の事に対する授業が、正しい知識の啓もうが学校レベルでももっとあるといいのかもしれません。

 

 バーでゴローちゃんと、沖田さんと話してるサクラ先生。ゴローちゃんの横でうっかりピアノ弾いちゃって、ベイビーってばれそうに、、、なってない。おいゴローそっちですか。

 ゴローちゃん、サクラ先生に追いつくのはまだまだ先ですね。産科医としてもピアニストとしても。

 

夫の自覚

 コウノドリには素敵な妊婦の旦那さんが沢山出演されてますが、今回の話にはコウノドリでも1,2を争うクズ旦那さんが出演されてます。やー、グーパンチどころか、蹴っていいですか、私。旦那さんの独身の後輩さんや、キャバクラのお姉さんの言うことごもっともですよ。奥さん、よく我慢したなあ。まあ、でも、奥さんも何も言わずに貯めていたのもよくないのかもしれませんね。言いたいことは言わないと他の人にははっきり伝わらないと思います。察してが通じないのは、結婚してよーくわかりましたから。何事もしっかりコミュニケーションです。

 出産の立ち合いに間に合った旦那さん。途中まで飲みに行っていて、連絡がつかなかったことは死ぬまで言われるでしょうが、これから改心してくれるといいですね。

単行本には入ってないけれど、連載中のモーニングではこのお話の最後のページの横に「皆さんはあんまりフラフラせずに奥さんを支えましょう!」って書いてありました。モーニングは男性の方がよく読んでる雑誌だし、これはナイスなコメントですよねえ。妊娠出産はできなくても、男性は肉体的にも精神的にも奥さんを支えることはできる。そこが一番大事と思います。

 

災害医療(前編)

 帝王切開の手術中に地震が発生。無事に出産を終えた時でほんとによかったです。阪神淡路大震災東日本大震災の記憶がまだ新しく、この話を読むと当時を思い出してしまう方も多いのではないでしょうか。

 少し前の学会の研究会で、仙台の病院で手術をしようと切開したと同時に東日本大震災が起こり、そこで途中で手術を中止したという患者さんのお話を聞きました。麻酔から目が覚めたら、まだ手術は終わってないわ、自分は廊下のストレッチャーで寝かせられているわで、何か大変なことが起こったと悟ったそうです。病院では、震災時のマニュアルが作ってあって、強い地震の時は手術が途中でも可能な限り早く閉創して終わらせることになっています。この場合、避難最優先で、手術はあとで仕切り直すことになります。

 ぺルソナ病院は揺れただけで終わりましたが、震源地に近いN県N市(なんと、四宮先生の実家があるところ)では大きな被害にあい、DMAT(=災害派遣医療チーム)が出動することに。ペルソナでは、加瀬先生がその役割を担っているようです。

DMATになるには講習があり、それを受けてなることができます(3日間くらい缶詰研修)。夫は外科医で、今年勤務先の病院長から命を受け、講習を受けてDMATのチームに入りました。要請があるとすぐ現場に出動して、一チーム48時間活動します。どこの病院も救急科か、外科、整形外科の先生がDMATのチームに入ってることが多いですね。

 出動要請を受けた加瀬先生、素敵なお尻のシャワ―シーンのサービスがあり、お着替えをしてさくっと出動。加瀬先生がとにかくカッコいいです。加瀬先生ファンは必見!

 そこで、加瀬先生を「加瀬君」呼びする、謎の美女が登場!。

 彼女は「災害時小児周産期リエゾン」で参加している女医(マホ先生)さん。

 小児周産期リエゾン・・・聞いたことないなあと調べてみると、昨年から養成が始ったようです。上記に書いた通り、DMATチームは外科系各科の医師が多く、産婦人科医、小児科医は少ない。災害時の妊婦さん、子供の治療となると弱いんですよね。コウノドリでは、加瀬先生の苦手な産科、小児科分野を、ミホ先生が補ってスムーズに患者さんを各病院に振り分けていました。

 DMATは発生から48時間の急性期を、それが過ぎて、その場で医療を行う医師が足りない場合は、日本医師会が統括する 「日本医師会災害医療チーム(JMAT)」が、撤退するDMATと交替するようにして被災地に派遣され、地域の医療体制が回復するまでの間、医療支援を続けるということになっています(この辺は後編で出て来ます)。

 避難所の様子も描かれていて、最初は外科的な怪我の対応、避難生活が長くなると、体の弱い高齢者の病気が悪化したり、感染症が流行ったり、ストレスによる精神疾患等が増えてくるので、内科や精神科の先生の出番が多くなります。

 その時に応じた医療体制を組む必要があるのが災害医療。そして、見知らぬメンバーが集まって活動するから、混乱しないように情報収集が大事で、最初は地味な情報収集活動が続きます。ドラマにしたら全く盛り上がらない部分。そういうところも丁寧に描かれてるのがコウノドリですね。ほ~そうなのか~へ~勉強になるなあと(私はDMAT講習受けてません)。

 災害が起こった時の我が家は、夫はDMATで出かけていき、自分もきっと病院へ急患の対応に追われてるはず。娘には、「地震の時は父ちゃんも母ちゃんも仕事で忙しいから、母ちゃんと一緒に病院に来て過ごしてね」と言ってあります。

 

 余震が続く中、必死で救出活動をする加瀬先生、頑張れ~。ソウヤ君頑張れ~~。

 

 そして、後半へ。

 

 後半は、ただ今連載中。なんと、あの方の父親と母親と、家と、あの方の実家の部屋まで大公開されちゃいます。今日発売のモーニングで、あの方の個人情報が大暴露され、余りの情報量にファンが瀕死。単行本派の方は3月の22巻をお楽しみにしてくださいね。

 

 そして、今週末24日にはドラマの公式ガイドブックも発売されます。

 私はもちろん予約済み。届くのが楽しみです。

TBS系金曜ドラマ『コウノドリ』公式ガイドブック (ヤマハムックシリーズ185)

TBS系金曜ドラマ『コウノドリ』公式ガイドブック (ヤマハムックシリーズ185)