ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

ドラマ2期「コウノドリ」第9話感想

 12月8日の今日は、鴻鳥サクラ先生の誕生日(原作設定)。

コウノドリ - Wikipedia(←出典はこちらです)

 ということで、原作の四宮先生にお祝いしてもらうことにしました。

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(元ネタは、連載200回記念のモーニング表紙から↓)

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 うーん、どうしても笑顔がひきつるようです。頑張れ、四宮。

 

 

 と、前置きはここまでにして。サクラ先生の誕生日放送の9話感想。

 

 

 流産を3回繰り返した篠原さん夫婦。

 不育症が今回のテーマでした。原作では18巻の内容です。

 30代も後半になると、1/4の人が流産を経験する。私の周りの女性でも流産を経験した人は沢山います。私も一回経験していて、なんだかんだと今でも忘れられません。最初の頃はやっぱり、あの時の子が産まれてたらこれくらいかな~って篠原さんのように思ってました。時間の経過とともに辛さが薄らぐのを待つしかないんです。どんな辛いことがあっても、楽しいことや嬉しいことがあっても明日は来る。

 篠原さんの旦那さんがとても素敵な旦那さんでしたね。サクラ先生の言うように「世界一の味方」の旦那さん。

 流産を繰り返したり、つわりで体がしんどかったり、授乳が辛かったり、奥さんもつらいけれど、それを見守る旦那さんも、代わってあげることもできずどうしていいかわからず辛いと思うんです。

 病気の身内がいる家庭も一緒ではないでしょうか。本人もつらいのはわかる、そして支える家族も大変。家族を支援するということもとても大事だなと日々の診療では感じています。

「苦しんでる妻に何もしてあげられないのが辛い」

 篠原さんの旦那さん、頑張ってましたよ。鍵盤にドレミのシール貼って練習するところ健気でした、奥さん愛されてるよ、殻に閉じこもってないで気付いてあげてと。

 最後に心拍が確認できた時のご夫婦の笑顔に、ほんとによかったねと自分も笑顔になりました。患者さんに「よくなってるよ!治ってるよ!」って言うのって、こちらも嬉しいですし、この仕事しててよかったと思える瞬間です。

 

 もう一つ、四宮先生のお父さんの病院でのやり取りがリアルでした。

 緊急カイザーの場面で、産科が一人しかおらず、応援の医師が高齢整形外科医って。整形外科医は基本お腹の手術をすることはありません。せめて、お腹を開けることもある外科や泌尿器科の先生はいなかったのか。そんな人材すらもいない。もしかしたら麻酔科医もおらず、自家麻酔(=麻酔科医の医師じゃなく、自分で麻酔かける事)も必要な、地方の医師不足の病院の現状が描かれていました。

 地方出身で、都市部の事は私にはわかりませんが、地方では麻酔科の先生がいなくて全身麻酔を外科の先生にかけてもらったり、一人医長の眼科の先生がお休みの時に、専門外の自分が代わりに外来を頼まれたりすることもありました(マニュアルは一応ある)。

 

 だからこそ、四宮先生が、お父さんに

「よくここで医者続けて来たな」っていう意味に深みがでたのですけども。全責任が全部自分。どんなに高給を積まれても、そんな病院に赴任したくないというのが普通の医師ではないでしょうか。

 搬送しても一時間、輸血用の血もすぐに届かない、応援の医師もいない、赤ちゃんはドクターカーで運ぶしかない。呼べばあっという間に救急の医師も新生児科の先生も麻酔科医も集まる、ペルソナ病院との違い。ペルソナなら助かる命が、地方の過疎地の病院だと助からないこともある。それも、医療の現実なんです。

 

 だからこそ、そういうところでの医療は「そこが好きじゃなきゃ続けられない」

 今橋先生がぶーやんで小松さんに語っていた、「人の命を預かるにはには精神的にも肉体的にもそろそろ限界かなって。当直明けも堪えます、老眼鏡も手放せなくなりました」な状態(←私もそこそこ年とったのでわかりすぎる)でも、「そこで必要とされているということがうれしくて」「誰かの為じゃなくて自分の為に続けているんです」というところ。自分が好きでもないことを誰かのためにやるのはしんどい。自分が好きだからこそ、自分の為だからこそ続けられるんですね。毎日の自分の仕事、はっきり言って責任も重いし、失敗はできないし、きついと思う日も多い。子育てとの両立もしんどい。それでも続けられているのは、なんだかんだとこの仕事が好きで、子供が産まれても経済的な理由じゃなくて、自分が自主的にやりたくて仕事を続けているからなんだろうなと、ドラマを見て再認識しました。

 産科医になった息子に「まだまだお前には負けないぞ」といいつつ、「立派な産婦人科医」と息子を紹介するお父さん。自分を超えてほしいと思いつつ、まだ負けたくない気持ち、同業の親子だとあるのかもしれませんね。サクラ先生じゃないけど「なんかいいねそれ、うらやましいな」って言う気持ちになりました。

 

 来週は、出生前診断がメインのテーマで二組のご夫婦が出演されるようです。原作ではほとんど触れられていないところなので、オリジナルのエピソード満載の予感がします。次週も楽しみですね。

 

 

 さて、ここからはいつもの思ったことを書きますね。

 

 ゴロー先生の研修先が救急科に変わりました。下屋先生も、慣れない仕事に頑張ってましたね。そして、救急搬送の妊婦さんを治療している下屋先生が原作通りでカッコよかったです。妊婦をどう治療していいかわからず、ポカンとする救急科の先生達。やっぱり専門科というのはあって、餅は餅屋なんです。救急の現場に、そこに専門の先生のいてくれることのなんと心強いことか。

 大食い下屋先生は、果たしてサクラ先生と四宮先生を超えることができるのか?

 「100年早い、ちっ」といいつつ、先輩二人は嬉しそう。見守るパパとママのようでもありました。ガンバレ、下屋。

 

 倉崎先生の過去の姿がバレた(笑)。これは原作13巻の『腎盂腎炎』編の過去エピソード。四宮先生の「スゲエのがきたな」って、確かにすごいわなと。

 さすがに病院実習でこんな学生さん見たことないよ―この姿はまずいですって。

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 あと、白衣の下にパーカーはないぞ~。若いサクラ先生と四宮先生が可愛い場面でした。このふたりいつから一緒にいるんでしょうねえ。先週の学生時代の話から、10年前から、ずっと二人で歩いてませんか。あ~気になります。

 「お前ほどしっかりしたカルテを書く医者はいない」というサクラ先生のセリフは、まだ単行本に入ってない3週間前くらい前に連載されたばかりのエピソードなんです(22巻に入るはず)。

 そのころにはドラマの脚本もできてたんじゃないかなと思うと、漫画が先かドラマが先か、それも気になっちゃいますね。

 

 あと、病院を学会とか旅行とかで留守にしたときに、病院にお土産買ってくるのは、結構あるあるかも。私も毎回買ってます。自分がいない間に代わりに患者さん診てくださる先生にスタッフに感謝の気持ちを込めて。これはどこの病院でも割とある風習なんでしょうか。それとも私が古いのかなあ。

 

 9話は、原作で大好きだった下屋先生のエピソードが入り、研修医時代の二人も入ってて、原作好きな方だと「そこやってくれてありがとう」が沢山でした。オリジナルストーリ―が多そうな残り2話に、どう原作のエピソードが入ってくるのか楽しみです。