ヲタママ女医がいろいろ語ってみるか

普段はいたって普通のお医者さん、中身はオタク、一応ママ。少々腐ってます。

「コウノドリ」22巻

「  散るサクラを何かを決意したような瞳で見つめるサクラ先生の表紙が素敵な、コウノドリ22巻、本日発売です。

  なんと、裏表紙にはついに四宮先生が登場。22巻に収録される話の内容から、裏表紙は四宮先生かもしれないとワクワクしていた私の期待を裏切らない鈴ノ木先生、流石です。(裏表紙の四宮先生が気になる方は、是非書店で単行本を手にしてくださいね)。

 

 22巻は、21巻から続いている【災害医療(後編)】と、【腰痛】がテーマ。

さらに、四宮先生の過去から現在、サクラ先生との過去と未来まで示唆できる内容となっています。

 

 さて、では早速感想を。未読の方は、ネタバレ注意です!!

 

災害医療(後編)

 前編で、倒れた家屋に挟まれてしまったソウヤ君が無事救出されてホッとしたのも束の間、災害の急性期が過ぎても、医療の必要性は増すばかり。震災で機能しなくなった病院の代わりに、残った医療機関は人手不足の中、懸命に患者さんの治療をしてる描写が続きます。

 そんな時に、ついに四宮先生のお父さん登場。お父さん、開業医ではなくて、総合病院の副院長だったのですね。ドラマでもありましたが、お産を扱う総合病院で産科医二人と言うのは少なすぎる。流石に人手が足りず、産婦人科学会に応援医師を頼むことになり、四宮先生がお手伝いをしに行くことになります。

 ドラマとは違い、元気に仕事してる四宮父に、生きてる母と、地元の幼馴染、四宮実家と、四宮先生の子供時代を過ごしたお部屋と、今までほとんど語られなかった四宮先生の個人情報が満載で、四宮FANとしては「ちょ、、、情報が多過ぎて、脳内でどこから処理していいかわかんないよ、とりあえず、

ハル、ハルちゃん~~~と叫ぼうか」という風になりました、私(え?そんなことない?)セガサターンとかたまごっちとか懐かしいですよねえ、うんうん。

 

 クラッシュ症候群、エコノミークラス症候群、災害医療で重要な疾患の事を描写してあるのも凄くよいのですが、私が今回読んでて一番グッときたのはココです。

 「ここは被災地で支援者だって被災者なの」

 「使命感で自分たちのメンタルヘルスをおざなりにして 過重労働を続けるんだからいつ壊れたって不思議じゃない」

 役所の人、自衛官、救命士さん、医療スタッフ。災害現場で不眠不休で働く人たちにも休息は必要だという事がちゃんと書かれてる。

 これは、災害時だけでなく、患者さんのためにと人出不足の中過重労働しがちな今の日本の医療現場にも言える事なんじゃないかなあ。医療現場だけじゃないな、ブラックな職場すべてそう。

 四宮先生が、休みなく働く父親とその下で働くスタッフを見て父に言った、

「トップが休んでくれないのに下のものがゆっくり休めるわけがないだろう」

他の人はきっと言いたくても言えなくて、息子だからこそズバリ言えた一言なんじゃないかと思います。

 30年間産科医をやって、こんなにゆっくり二人で飯を食ったのはいつぶりだろうという四宮父の言葉が切なくて。トップが休むためには、信頼できる同僚や部下も必要なんですよね。

 東京の医大に入って、サクラと出会い「絶対に産科医にならない」って言っていた四宮が産科医になり、サクラが「すべての赤ちゃんとその母親を救う」ってキラキラして言っていることに嫉妬して、サクラに負けないように最先端の医療ができる都会の病院に残ってた四宮。サクラがベイビーとして活躍できたのも、サクラがいない時は四宮が当直して病院を守ってたからなんでしょう。サクラの言ってた理想が、四宮の理想にもなって、そして父の仕事ぶりや、大切な人が死にそうな姿を見て、さらに自分のやるべきことを見つけた四宮。

 二人の屋上での別れの時の四宮の笑顔が本当に本当に素敵でした(号泣)

 

 私のコウノドリは終わった‥‥。しのみや~~~。遠距離は嫌だよーー。

 

 別れ際のセリフ、

 サクラ「また同じ場所で産科医をやろうな」

 四宮「サクラと一緒にすべての赤ちゃんとその母親を救ってやる」

 

 そうだよ、きっとペルソナを定年退職したサクラは、四宮父亡きあとも一人で地域医療を支える四宮の元にかけつけ、一緒に産科医をやるんだ。そこまでが私の中でのコウノドリなんだ(と、いう妄想が延々に続く・・・)。

 

 これから、父のもとで産科医として働く四宮を思ってお絵描き。

 

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 「若い頃の父とハル」。ママと一緒に病院に来て、病院の横に植えられたサクラを一緒に見てたりしたかもしれない。父「ハルキの名前と同じ春に、サクラは咲くんだよ」とか言ってたりして。22巻表紙のサクラの目線の先にはきっと四宮がいるんでしょうね。東京の医大入学時のサクラの季節に二人は出会って、サクラの季節に別れを告げる。でも、春と桜は縁は切ってもきれないから、最後はやっぱり一緒にいるのがしっくりくる。二人のそんな関係性が私は大好きです。

 

 今までありがとう、四宮~~~~~~~~

 (で、やっぱり泣く)。

 

 

 

腰痛

 四宮先生がやめた事を知り、お通夜状態のペルソナ。

 市民病院の屋上でいつものジャムパンを食べながら、空を見上げる四宮は、ペルソナの屋上でやっぱり一人でカップ焼きそばを食べるサクラを思っているのだろうか・・・(という、帯コメントををつけたくなる扉絵があります)。

 

 たとえそこにいなくても、ペルソナメンバーの心の中に四宮は生きているんだ!!というのがよくわかる。なんだかんだ、四宮、あなたはみんなに愛されてるんだよー。

 

 そうだ、腰痛について話さなくちゃ。

 小松さんに続き、サクラ先生、そしてヘルプに来た下屋先生までもが次々とぎっくり腰になっちゃいます。ちなみに、ぎっくり腰と言うのは、五十肩ともども、正確な病名ではありません。急に起こった腰痛=急性腰痛症=通称ぎっくり腰。五十肩と言うのも正式名称は肩関節周囲炎といいます。

 だから、最初ぎっくり腰と言われていても、その本体は椎間板ヘルニアのこともあるし、腰椎圧迫骨折のこともあるし、筋肉由来、椎間関節由来の痛みの事もあるんですよね。ほとんどのぎっくり腰は1~2週間程度で治る、筋肉か椎間関節、仙腸関節の炎症(や微小損傷)なので、そこはあまり細かく分けてなくても自然治癒するものが多いんですが、その中に稀に今回の話で触れられているような圧迫骨折などもまぎれていることがあります。腰痛も1~2週間たっても激痛が続くなら接骨院よりもまずは整形外科の受診をお勧めします(特にご高齢の女性は、転倒しなくても背骨を骨折されてることが多い)。

 本編に描かれてるように、妊婦さんはお腹が大きくなって筋肉や関節に負担がかかり腰やお尻、股関節が痛くなることは多いし、産まれてからも抱っこや授乳で、肩こり、腱鞘炎、膝の痛み等々さまざまな痛みを訴えて来られることがありますね。母ちゃんはつらいよ・・・と、自分も産後当時は思ったのを思い出しました。

 

 女性は妊娠出産授乳で赤ちゃんにカルシウムをとられちゃうのと、もともと男性より骨が弱く、閉経後は特に骨密度が減っていき、死ぬまでに5人に1人は骨折する(主に高齢になってからの骨粗鬆症で)と言われているので、カルシウム摂取は大事です。我が家は一日一杯の牛乳、毎朝ヨーグルトは欠かさないようにしてます。きっと、四宮先生が毎日牛乳飲んでるのもそのためだと思いたい。

 

 23巻は、ドラマでも取り上げられていた出生前診断のお話が収録されるとか。現在週刊モーニング連載中のところですが、新しいメンバーも増えてドラマとはまた違った素敵なお話になっています。6月末の発売楽しみですね。